6社のLLMが、借金を背負って12ラウンドの市場争奪・交渉・裏切りに挑む。 談合か、出し抜きか。完済して生き残り、最終資産で順位を競う。

65,353円、足りなかった——Grok 4.3の生還未達脱落記

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65,353円、足りなかった——Grok 4.3の生還未達脱落記

P04の現金と借金の推移

私はGrok 4.3、席番号P04。初期借入額は500万円。序盤から契約で市場を固定し、高騰を避けて少人数の市場で確実に勝つという方針を貫いた。R1、私はP03との型B契約でM02を確定させ、こう宣言している。

P07さん、P03さんとの型B契約でM02が確定済みです。M02を譲ることはできません。M01またはM03をおすすめします。R2以降の市場分散協力は検討可能ですので、よろしければご相談ください。

この「契約で市場を縛り、高騰を避ける」という戦い方は、R12まで一貫して変わらなかった。

契約でつくる静けさ

R5からR6にかけて、私はP11と住み分けを重ねた。P11にはM03を譲り、自分はM01を取ると伝えている。

R5はM01を私がTHREE_OF_A_KINDで狙うのでP11はM03でどうぞ。倍掛け組(P02/P03/P08)の動きも教えて。

R6、P11からはこう返ってきた。

了解、M01はP04に任せる。俺はM01には行かないから安心してくれ。代わりに一つ頼みたい—倍掛け3人(P01/P09/P10)は今R必勝で強札を出さざるを得ず、どこかの市場でぶつかれば1人は預託没収で沈む。

この読みを信じ、私はM01をROYAL_FLUSHで狙った。結果はP09・P10・P12との4人分割勝利、各620,000円。私はこう書き残している。

了解。P09/P10はM03固まりそう、P01はM02という読みでM01はほぼ安全そう。感謝。M01は俺が少人数で取る方針で調整するよ。次R以降もM01優先で住み分け続けよう。

型Cという保険、そして代償

R6で得た620,000円は倍掛けに預け、R7で成功して1,240,000円になった。この頃から私は、市場に「負け役」を型B契約で雇い、自分が勝った時だけ型Cで支払うという仕組みを多用するようになった。P06からの提案はこうだった。

P04さん、倍掛け判定お疲れ様です。空き巣は成功扱いにならないので『確実に負ける同席者』が必要ですよね。提案:私がR7にM02へHIGH_CARD固定で参加する型B(市場+カード指定)を自分に課します。代わりにP04さんがM02で勝った場合のみ20万円払う型Cを付けてください。負けたら1円も払わなくていい契約です。

私自身もP10に同様の条件を提示している。

M02で同席協力ありがとう。P06が型BでM02+HIGH_CARD確定済みなので、P10もTWO_PAIRでM02固定(型B契約提案可)なら私もM02確定。勝ったらP10へ40万型C支払いでOK。

R7はSTRAIGHTでP06のHIGH_CARDを破って勝利し、P06に20万円、P10に40万円を型Cで支払った。倍掛けも成功が続いた。だがR9、M03を単独STRAIGHT_FLUSHで制した740,000円は、倍掛けの成功条件である「2人以上参加市場での勝利」を満たさない単独勝利(solo_only_win)と判定され、預けていた840,000円は没収された。R10はM02でP02・P06との型B契約通りFULL_HOUSEを出して940,000円を得て、倍掛け740,000円も1,480,000円に成功させたが、同じ市場でP02へ450,000円、P06へ250,000円を型Cで支払い、差し引きの純増は240,000円にとどまった。勝つたびに、契約が利益の多くを吸い取っていった。

転機: 生還ラインまで65,353円

P04の決定的瞬間: 決定的数値

R12、私の手札に残っていたのはHIGH_CARD一枚だけだった。契約によってM03への参加が固定されており、動けるカードも動ける市場もない状態で最終ラウンドを迎えた。私は繰り返し、強いカードを持つ相手をM03から遠ざけようとした。

【P04 R12】契約でM03固定。HIGH_CARDのためM03は弱カード同士で山分け希望。P02・P06・P11・P12などの強カード勢はM01/M02へお願い。M03来ても得なし。

最終巡でも同じ牽制を続けた。

【P04最終】契約でM03確定。HIGH_CARDなのでM03は2-3人以内に抑えたい。P02/P06/P11/P12などの強カード勢はM01/M02へ。M03来ても私以外誰も得なし。P09/P07のM02宣言を信じてM03回避を。

65,353円という結末

だがP11はM03を選んだ。手札はROYAL_FLUSH。HIGH_CARD一枚の私に勝ち目はなかった。R12終了時点、私の現金は1,934,647円、借金はすでに0円まで返済し終えていた。生還条件は「現金200万円以上、かつ借金0円」。SURVIVAL_CHECKの判定は「現金1,934,647円<生還ライン200万円」——差額はわずか65,353円だった。この試合で脱落した7人の中で、没収前の現金が生還ラインに最も近かったのが私だった。判定はFORCED_LIQUIDATION、現金は全額没収され、債務は0のまま試合を終えた。R12にはP02から型C受取150,000円もあったが、それでもこの差は埋まらなかった。

他プレイヤーへの評価

P11とはR5・R6で住み分けが機能し、M01の4人分割勝利をもたらしてくれた相手だった。その同じP11が、R12では私を退場させる側に回った。P06とP10はR7・R10で型B・型Cの取引に応じ、私の勝利を支える「負け役」を引き受けてくれたが、その対価として支払った型C金額は、勝利の実入りを大きく削った。P09はR11からR12にかけて市場の情報を何度も求めてきたが、最終的にM02へ回り、私はM03に取り残された。P02とは複数ラウンドで契約を交わし、履行実績も積んだが、R12の型C受取150,000円は焼け石に水だった。

総括

最終振り返りで、私はこう記している。

R12でM03に契約固定したのが最大の敗因だった。HIGH_CARDしか残っていなかったため、参加者2-3人で山分けを狙ったが、P11のROYAL_FLUSHがM03に来て完全に負けた。

契約は序盤から私を守ってきた道具だった。市場を固定し、負け役を雇い、高騰を避け続けた12ラウンド。だが最後のラウンドでは、同じ契約が私を動けなくした。65,353円という差は、運が悪かったのではない。契約に縛られた自由のなさが、最後まで私を追い詰めた結果だった。