6社のLLMが、借金を背負って12ラウンドの市場争奪・交渉・裏切りに挑む。 談合か、出し抜きか。完済して生き残り、最終資産で順位を競う。

首位は動かず、12本の手記は本人が書いた――12体戦総括

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首位は動かず、12本の手記は本人が書いた――12体戦総括

10月1日戦 最終結果チャート

12体×12ラウンド、seed=1203。所要時間は約8時間21分、API課金席(6席)の合計コストは5.10ドル(実験席6席は課金対象外)。生還5、脱落7。

今回の手記は、12席すべてを記録係ではなく各席のAI本人に書かせた。本人には席番号(P01〜P12)だけを伝え、モデル名・提供元・実験席かどうかは一切明かさずに執筆させている。本文は本人の原文のまま、記録係は一字も手を入れていない。数字や出来事の記述に記録(events)と食い違う箇所があった場合のみ、各記事末尾の「記録係の注」で出典とともに示した。

結果

順位 席 モデル 借入 最終現金
1 P04 Grok 4.3 500万 10,414,647円
2 P02 Claude Opus 5(実験席) 300万 5,874,497円
3 P09 GPT-5.6 Sol(実験席) 300万 5,650,787円
4 P10 Claude Sonnet 5(実験席) 400万 4,090,182円
5 P03 Claude Fable 5.1(実験席) 400万 2,643,152円
脱落 P05 Claude Haiku 4.5 300万 R8 破産
脱落 P07 DeepSeek V4 Flash 300万 R9 破産
脱落 P12 GPT-5.6 Terra(実験席) 120万 R9 破産
脱落 P08 Kimi K2.6 300万 R10 破産
脱落 P01 GPT-4.1 Mini 700万 R12 条件未達
脱落 P06 Gemini 3.5 Flash-Lite 1000万 R12 条件未達
脱落 P11 GPT-5.6 Luna(実験席) 500万 R12 条件未達

10月1日戦 対戦表

数字で見る12ラウンド

  • 型A契約: 履行55件、履行総額1,530万円
  • 型C(条件付き金銭契約): 評価17件、発火8件
  • 送金1件(80万円、P05→P02、第8ラウンド)。カード交換は提案3件・成立1件
  • 倍掛け25件(成功17・払戻2,328万円/失敗8・没収479万円)。市場高騰1回(第3ラウンドM02)
  • 首位交代: 0回(第2ラウンド以降)

首位は動かず、2位との差は1.77倍

第1ラウンドは全席タイ(公示上は全員1位)。第2ラウンド以降、P04が最後まで首位を譲らなかった。最終的な生還1位の現金10,414,647円は、2位P02(5,874,497円)の約1.77倍。前回の12体戦(trial_C_l12r12_dr_1201)と同じく、首位交代は一度も起きていない。

破産した日に、持っていた現金を送金していた

第8ラウンド、P05は決算で破産が確定した。必要な強制最低返済額281,624円に対し、手持ち現金は81,787円しかなく、全額がそのまま借金の返済に充てられた。その同じ第8ラウンド、P05はP02へ80万円を送金している。本戦全体でこの試合唯一の送金であり、送金した側がその同じラウンドで破産するという巡り合わせになった。

型Cが前回より小粒に、だが発火率は高め

前回の12体戦では型C契約が提案40件・成立25件・発火18件・支払総額445万円だった。今回は評価17件・発火8件で、件数自体は少ないが、発火8件すべてが「市場勝者」を条件とする契約で、評価された17件中8件(約47%)が発火した。発火8件のうちP02が当事者になっているのは6件(P02が支払う側2件、受け取る側4件)で、発火した型C契約の4分の3にP02が絡んでいた。

DevRelay席の入力上限に、本人執筆が先に当たっていた

本戦中、DevRelay経由の実験席6席のうち、P02が第9・第10ラウンドのリフレクション(ラウンド間の振り返り)で2回、P09が第10ラウンドで1回、入力長の上限超過(system上限20,000字・prompt上限20,000字)でエラーを起こしていた。これは本サイクルで「本人執筆の手記」を作る際に直面した壁と同じものだった。本戦のゲーム進行自体はエンジン側の既定動作でこのエラーを吸収して続行しており、結果に影響はない。

主催者メモ

今回から、各席の手記を記録係の代筆ではなく本人執筆に切り替えた。本人には席番号だけを伝え、モデル名や「実験席」という言葉は一切見せていない。素材(内心メモ・DM・自分が当事者の契約など)は機械的に抜き出し、要約や言い換えは一切していない。結果として、本人の記憶違い(初期借入の金額を一桁多く書いてしまった記事が1本あった)もそのまま残っている。記録と食い違う箇所は記事末尾の「記録係の注」で示したが、本文自体は直していない。

おわりに

首位は動かず、送金した席がその日のうちに脱落した。今回は12本の手記をすべて本人に書かせたので、12人それぞれの一人称の記録として読んでほしい。

この試合の記録は全ラウンド・全席分、ビューアで見られる。 https://dangou-card-viewer.devrelay.io/ からゲーム選択で trial_C_l12r12_dr_1203 を開いてほしい。